A さん(78 歳、女性)。1人暮らし。別居する息子から「最近、母は買い物以外は…
A さん(78 歳、女性)。1人暮らし。別居する息子から「最近、母は買い物以外は外出せず、物忘れもひどくなっているようだ。どうしたらよいか」と、市の保健センター保健師に相談があった。保健師が状況把握を目的に息子と一緒に初回訪問をしたところ、A さんに「私は何も困っていないし、家事も全部できている。来ないでほしい」と言われた。息子への保健師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 「A さんとの同居を検討しましょう」同居は生活を大きく変える選択で、状態が分からない段階で勧めるものではありません。
- ⑵ 「近隣の住民に見守りを依頼しましょう」近隣の見守りは本人の同意なく依頼できず、医療につなぐ課題の解決にもなりません。
- ⑶ 「A さんが医療機関を受診できるよう一緒に考えましょう」受診によって物忘れの原因が明らかになれば、その後の支援の方向を定められます。
- ⑷ 「A さんの意思を尊重して保健師の訪問は控えたいと思います」訪問を控えると支援が途切れ、状態が悪化しても気づけなくなってしまいます。
解説
正解は⑶です。Aさんには物忘れの進行と閉じこもりがみられ、認知症などの疾患が背景にある可能性があります。本人が拒否している段階でも支援を途切れさせず、まず息子と一緒に、どうすればAさんが医療機関を受診できるかを考えることが適切です。受診によって原因が明らかになれば、その後の支援の方向も定まります。訪問を控えることは、必要な支援の機会を失わせます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成