母親が保健センターを訪れ、地区担当保健師に「A の就学先について悩んでいます。児…
次の文を読み45、46 の問いに答えよ。A ちゃん(5歳、男児、第1子)。1歳6か月児健康診査で言葉の遅れ及びこだわりを指摘され、2歳6か月の時に、専門外来にて自閉症スペクトラム障害〈ASD〉と診断された。現在、療育手帳を取得し、保育所へ通いながら児童発達支援センターの療育に週2日通っている。地区担当保健師は1歳6か月児健康診査後から関わっており、母親からの相談に対応している。
母親が保健センターを訪れ、地区担当保健師に「A の就学先について悩んでいます。児童発達支援センターの先生には特別支援学校を勧められていますが、できれば地域の公立小学校に通わせたいと思っています。どちらがA のために良いのでしょうか」と相談があった。このときの母親への対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 児童発達支援センターの先生と再度話し合うことを勧める。再度の話し合いを勧めるだけでは、母親の思いを受け止めたことになりません。
- ⑵ 母親が地域の公立小学校に通わせたい理由を確認する。母親の理由を聞くことで思いや心配が明らかになり、納得のいく選択を支えられます。
- ⑶ 保健師から主治医の意見を確認すると説明する。主治医の意見も参考になりますが、まず母親の考えを聞くことが先です。
- ⑷ 児童相談所へ相談することを提案する。児童相談所は就学先を決める機関ではなく、相談先として適切ではありません。
解説
正解は⑵です。母親はどちらが良いかと尋ねていますが、保健師が結論を示す場面ではありません。まず母親が地域の公立小学校に通わせたいと考える理由をていねいに聞くことで、母親の思いや心配、Aちゃんに望む育ちが見えてきます。そのうえで情報を一緒に整理すれば、母親自身が納得して就学先を選べます。就学先は本人と保護者の意向を尊重して決めるものです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成