ポスターの掲示や健康講座の開催によって、不眠や食欲不振を自覚して保健師に訴える被…
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。人口1万人のA 市。5月23 日に大規模な地震が発生し、家屋の倒壊などのため、住民の多くが避難所に避難した。地震発生から7日後、市の保健師は、避難所の巡回相談の際、被災者が夜間眠れずにいることが分かったが、それが主訴として現れないことから、大規模災害後の心の変化や対処方法を示したポスターを掲示した。また、他県から応援に来ている心のケアチームの精神科医に依頼し、災害後のストレス反応についての健康講座を行った。
ポスターの掲示や健康講座の開催によって、不眠や食欲不振を自覚して保健師に訴える被災者が増えた。このときの保健師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 栄養補助食品を配布する。栄養補助食品の配布は、不眠や食欲不振の背景にある心の変調への対応になりません。
- ⑵ 睡眠時間の記録をつけるよう促す。記録を促すだけでは専門的な支援につながらず、不安を強めることもあります。
- ⑶ 心のケアチームと巡回相談の実施を調整する。専門職による評価と支援につなげられ、表に出てきたニーズに応えられます。
- ⑷ 災害時の出来事について保健師に話すよう促す。体験を話すよう促すことは、かえって症状を悪化させるおそれがあります。
解説
正解は⑶です。啓発によって不眠や食欲不振を自覚して訴える人が増えたということは、専門的な支援を必要とする人が表に出てきたことを意味します。心のケアチームと調整して巡回相談を行えば、専門職による評価と支援につなげられます。栄養補助食品の配布や記録を促すことは症状そのものへの対応にならず、災害時の体験を話すよう促すことは症状を悪化させかねません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成