先天性神経疾患A の発症に「妊娠前の栄養素B の摂取不足が関与している」という仮…
次の文を読み51〜53 の問いに答えよ。出生10,000 対6の発症率と言われている先天性神経疾患A について、その発症要因に関する症例対照研究を計画している。
先天性神経疾患A の発症に「妊娠前の栄養素B の摂取不足が関与している」という仮説を立てた。調査対象者の母親に対して妊娠前の栄養素B の摂取量に関する聞き取り調査を行った。聞き取り調査について正しいのはどれか。
- ⑴ 共通の聞き取り調査方法を用意する。共通の手順と質問項目を用いて同じ条件で聞くことで、情報の偏りを防げます。
- ⑵ 聞き取り調査員は、症例群か対照群かを事前に知っておく。どちらの群かを知っていると、聞き方に無意識の偏りが生じます。
- ⑶ 聞き取り調査員は、症例群と対照群とのどちらか一方を担当する。一方だけを担当すると、調査員による違いが群間の差に紛れ込みます。
- ⑷ 栄養素B の摂取不足が発症要因である可能性を調査前に知らせておく。仮説を伝えると、対象者の答え方が影響を受けてしまいます。
解説
正解は⑴です。症例対照研究では、過去の記憶に頼って曝露を尋ねるため、情報の偏りが生じやすくなります。これを防ぐには、症例群と対照群に共通の手順と質問項目を用意し、同じ条件で聞き取ることが大切です。調査員がどちらの群かを知っていたり、一方だけを担当したり、仮説を対象者に伝えたりすると、聞き方や答え方に偏りが生まれます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成