遺伝子治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
遺伝子治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 対象となるのは、先天的疾患に限定されない。遺伝子治療は先天性疾患だけでなく、がんなどの後天的な疾患も対象となっています。
- ⑵ ベクターとしてウイルスを用いることは、禁止されている。アデノ随伴ウイルスやレンチウイルスなど、病原性をなくしたウイルスベクターが広く用いられています。
- ⑶ 治療のために導入する遺伝子から、患者のゲノム情報が分かる。治療のために導入する遺伝子は外部から設計したもので、そこから患者自身のゲノム情報が分かるわけではありません。
- ⑷ CAR-T 療法では、T 細胞にキメラ抗原受容体(CAR)を導入する。CAR-T療法では、患者のT細胞にキメラ抗原受容体(CAR)の遺伝子を導入し、がん細胞を攻撃させます。
- ⑸ 治療のためであれば、生殖細胞への遺伝子導入は許容される。生殖細胞への遺伝子導入は次世代に遺伝的な影響が及ぶため、治療目的であっても禁止されています。
解説
正解は⑴と⑷です。遺伝子治療は、遺伝子やそれを導入した細胞を投与して病気を治療する方法で、先天的な遺伝性疾患だけでなく、がんなどの後天的な疾患も対象となります。CAR-T療法は、患者のT細胞にがん細胞の抗原を認識するキメラ抗原受容体(CAR)の遺伝子を導入して体内に戻す治療で、遺伝子治療の一つです。遺伝子の導入にはアデノ随伴ウイルスやレンチウイルスなどのウイルスベクターが広く用いられています。生殖細胞への遺伝子導入は、次世代に影響するため禁止されています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成