炎症性サイトカイン及び化学伝達物質に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ…
炎症性サイトカイン及び化学伝達物質に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ブラジキニンは、肝臓に作用して CRP の産生を減少させる。CRPの産生を促すのは主にIL-6で、ブラジキニンはCRP産生を減少させる物質ではありません。
- ⑵ IL-1 は、細菌感染時に活性化マクロファージで産生される。IL-1は細菌感染時に活性化マクロファージから産生され、発熱などを起こします。
- ⑶ TNF-α は、血管内皮細胞に作用して接着分子の発現を誘導し、好中球を炎症部位へ動員する。TNF-αは血管内皮に接着分子の発現を誘導し、好中球を炎症部位に動員します。
- ⑷ ヒスタミンは、補体活性化過程で産生されるアナフィラトキシンである。アナフィラトキシンは補体のC3aやC5aで、ヒスタミンは肥満細胞などから放出される物質です。
- ⑸ ケモカインは、アラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ経路を経由して産生される。ケモカインは遺伝子から翻訳されるタンパク質で、COX経路で生じるのはプロスタグランジン類です。
解説
正解は⑵と⑶です。IL-1は、細菌のLPSなどで活性化されたマクロファージから産生される炎症性サイトカインで、発熱や急性期反応を引き起こします。TNF-αは血管内皮細胞に作用してセレクチンやICAM-1などの接着分子の発現を誘導し、好中球を炎症部位に動員します。肝臓でのCRP産生を促すのは主にIL-6で、ブラジキニンではありません。補体由来のアナフィラトキシンはC3a・C5aで、ヒスタミンは肥満細胞などが放出します。ケモカインはタンパク質で、COX経路で生じるのはプロスタグランジン類です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成