以下の生薬のうち、排尿障害を悪化させる可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
以下の生薬のうち、排尿障害を悪化させる可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ ゲンノショウコゲンノショウコはタンニンを含み、止瀉・整腸に用いられる生薬で、排尿障害を悪化させる作用は知られていません。
- ⑵ センブリセンブリは苦味配糖体(スウェルチアマリン等)を含む苦味健胃薬で、抗コリン作用はありません。
- ⑶ ケツメイシケツメイシ(エビスグサの種子)はアントラキノン類を含み緩下などに用いられ、排尿障害の悪化とは関係が薄い生薬です。
- ⑷ ロートコンロートコンはスコポラミン等のトロパンアルカロイドによる抗コリン作用があり、排尿困難や尿閉を悪化させるおそれがあります。
- ⑸ オウバクオウバクはベルベリンを含む苦味健胃・止瀉薬で、抗コリン作用による排尿障害の悪化は問題になりません。
解説
正解は⑷です。ロートコン(ハシリドコロの根茎)はヒヨスチアミンやスコポラミンなどのアルカロイドを含み、抗コリン作用によって膀胱排尿筋の収縮を抑えるため、前立腺肥大などで排尿障害のある人では尿閉など症状を悪化させるおそれがあります。ゲンノショウコは整腸、センブリとオウバクは苦味健胃、ケツメイシは緩下などに用いられる生薬で、抗コリン作用による排尿障害の悪化は通常問題になりません。抗コリン作用をもつ生薬は緑内障にも注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成