自然免疫系に認識される、グラム陰性菌に特徴的な構造はどれか。1つ選べ。
自然免疫系に認識される、グラム陰性菌に特徴的な構造はどれか。1つ選べ。
- ⑴ フラジェリンフラジェリンは鞭毛の構成タンパク質で、グラム陽性・陰性を問わず鞭毛をもつ細菌に見られ、TLR5が認識します。
- ⑵ ペプチドグリカンペプチドグリカンは両方の細菌に存在し、特にグラム陽性菌で厚い層を作るため、陰性菌に特徴的とはいえません。
- ⑶ リポ多糖(LPS)LPSはグラム陰性菌の外膜にのみ存在する成分で、TLR4に認識されて強い炎症を誘導します。
- ⑷ 二本鎖RNA(dsRNA)二本鎖RNAはウイルスの複製過程で生じる分子で、TLR3などに認識されます。細菌の構造ではありません。
- ⑸ β-グルカンβ-グルカンは真菌の細胞壁成分で、デクチン-1などに認識されます。
解説
正解は⑶です。リポ多糖(LPS)はグラム陰性菌の外膜に特徴的な成分で、自然免疫ではToll様受容体4(TLR4)に認識され、強い炎症反応を引き起こします。内毒素(エンドトキシン)とも呼ばれ、敗血症性ショックの原因になります。フラジェリンは鞭毛をもつ細菌に共通でTLR5に、ペプチドグリカンはグラム陽性菌で特に厚く、二本鎖RNAはウイルス由来でTLR3に、β-グルカンは真菌の細胞壁成分でデクチン-1に認識されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成