テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
テロメアに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ テロメアは、染色体の末端に存在し、特定のDNA 塩基配列の繰り返し構造を含む。テロメアは染色体末端にあり、TTAGGG などの特定配列の繰り返し構造を含みます。
- ⑵ テロメアを開始点としてDNA が複製される。DNA 複製は染色体上の多数の複製起点から開始され、テロメアが開始点ではありません。
- ⑶ 生殖細胞系列の分裂時には、テロメアは短縮する。生殖細胞系列ではテロメラーゼが働くため、分裂してもテロメアの長さが維持されます。
- ⑷ 多くのがん細胞で、テロメアを伸長させるテロメラーゼが発現している。多くのがん細胞ではテロメラーゼが発現してテロメアが伸長・維持されています。
- ⑸ テロメア伸長の鋳型として、tRNA が利用される。テロメラーゼは自身に含まれるテロメラーゼ RNA を鋳型として用います。tRNA ではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。テロメアは染色体の末端にある構造で、ヒトでは TTAGGG という6塩基の繰り返し配列とそれに結合するタンパク質からなり、染色体末端を保護しています。DNA 複製のたびに末端が短くなるため、体細胞では分裂とともにテロメアが短縮します。多くのがん細胞ではテロメラーゼが発現してテロメアが維持され、無限に増殖できます。テロメラーゼは自身がもつ RNA を鋳型にして配列を伸長させます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成