てんかんの30歳の男性。カルバマゼピンの服用を始めて2週間後、発熱とともに唇や目…
てんかんの30歳の男性。カルバマゼピンの服用を始めて2週間後、発熱とともに唇や目の粘膜がただれ、全身に赤い発疹が広がってきたと薬局に電話で相談してきた。薬剤師の判断と助言として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 日光に当たったことで起こる光線過敏の反応と考え、外出を控えて日焼け止めを使うよう勧める。光線過敏は日光に当たった部位に出る反応で、粘膜のただれや発熱を伴う全身の発疹とは異なります。
- ⑵ 薬の血中濃度が高すぎることで起こる中毒の症状と考え、1回の量を半分に減らして続けるよう勧める。発熱と粘膜のただれを伴う発疹は免疫の反応による重い薬疹の徴候で、量を減らして続けてはいけません。
- ⑶ 飲み始めの時期によくある一時的な反応と考え、そのまま続ければ体が慣れて治まると伝える。粘膜のただれを伴う発疹は重症化のおそれがあり、様子をみてよい一時的な反応ではありません。
- ⑷ 薬に対する免疫の反応による重い薬疹が疑われ、服用を中止してすぐ受診するよう勧める。皮膚粘膜眼症候群などの重い薬疹が疑われる経過で、早く原因薬を中止して受診することが重要です。
- ⑸ 薬の抗コリン作用による粘膜の乾燥と考え、水分を多めにとって唇や目を潤すよう勧める。抗コリン作用による乾燥では発熱や全身の発疹は起こりにくく、この経過には合いません。
解説
正解は⑷です。服用開始から数週間以内に、発熱とともに唇や目などの粘膜がただれ、全身に発疹が広がる経過は、皮膚粘膜眼症候群などの重い薬疹を強く疑わせます。薬に対する免疫の反応で起こり、進行すると命に関わることがあるため、原因と考えられる薬をただちに中止し、医療機関を受診してもらう必要があります。カルバマゼピンは、こうした重い皮膚障害を起こしうる代表的な薬の一つです。
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