薬局の健康講座で、世界保健機関(WHO)憲章の前文に示されている「健康」の定義を…
薬局の健康講座で、世界保健機関(WHO)憲章の前文に示されている「健康」の定義を紹介することになった。定義の内容として、正しいのはどれか。
- ⑴ 身体に病気がなく、本人が痛みや不調などの自覚症状を感じずに過ごせている状態をいう。身体の状態や自覚症状だけでなく、精神的・社会的に良好であることも定義に含まれます。
- ⑵ 働いて収入を得る力があり、経済的に自立して家族とともに暮らしている状態をいう。経済的な自立は定義に示された要素ではなく、身体・精神・社会の面で良好であることが示されています。
- ⑶ 病気や虚弱でないことにとどまらず、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態をいう。憲章前文は、健康を病気がないことにとどまらない、身体・精神・社会の3つの面で良好な状態と定義しています。
- ⑷ 医師の診察で病気が見つからず、血液や尿の検査の値が基準の範囲に収まっている状態をいう。検査値に基づく判断は医学的な評価の一部で、憲章の定義は社会的な面も含むより広い考え方です。
- ⑸ 自立して日常生活を送ることができ、介護を必要としない期間が長く続いている状態をいう。介護を要さない期間は健康寿命の考え方に近く、憲章の定義の内容とは異なります。
解説
正解は⑶です。世界保健機関憲章の前文では、健康とは、病気でないとか弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることと定義されています。検査の値や自覚症状、介護の要否といった一部の面だけで判断するのではなく、人が社会の中で暮らしていくうえでの良好さまで含めた広い考え方であり、健康づくりの基本となっています。
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