48歳の女性。子宮筋腫のため、来月に全身麻酔での手術を受ける予定である。服用薬は…
48歳の女性。子宮筋腫のため、来月に全身麻酔での手術を受ける予定である。服用薬は、月経困難症に対するエストロゲンとプロゲスチンの配合薬、2型糖尿病に対するメトホルミン、高血圧に対するアムロジピン、脂質異常症に対するロスバスタチン、胃食道逆流症に対するランソプラゾールである。術前外来で薬剤師が確認する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ エストロゲンとプロゲスチンの配合薬は、手術後の静脈血栓塞栓症の危険を高めるため、術前の休薬について医師と確認する。エストロゲンを含む製剤は血栓のリスクを高めるため、大きな手術の前には休薬が検討されます。
- ⑵ メトホルミンは、手術前後の絶食や脱水で乳酸アシドーシスを起こすおそれがあるため、一時的な休薬を医師に提案する。メトホルミンは手術前後に一時休薬が求められる薬で、絶食や脱水の時期の乳酸アシドーシスに注意します。
- ⑶ ランソプラゾールは、術中に使う筋弛緩薬の作用を強めて呼吸の回復を遅らせるため、術前に中止するかを医師と確認する。ランソプラゾールにそのような作用はなく、誤嚥性肺炎の予防の観点からも手術前後に継続されることが多い薬です。
- ⑷ ロスバスタチンは血小板の凝集を抑えて術中の出血を増やすため、抗血小板薬と同じように休薬期間を設けるよう提案する。ロスバスタチンはコレステロールの合成を抑える薬で、出血を増やす作用はなく、術前の休薬は通常必要とされません。
- ⑸ アムロジピンは、麻酔薬との併用で高カリウム血症を起こしやすいため、手術の1週間前から中止するよう医師に提案する。アムロジピンに高カリウム血症の作用はなく、周術期の血圧管理のため通常は手術当日まで継続されます。
解説
正解は⑴と⑵です。周術期には、手術の安全のために休薬が必要な薬を見つけることが薬剤師の役割です。エストロゲンを含む製剤は静脈血栓塞栓症のリスクを高めるため、術前の休薬が検討されます。メトホルミンは絶食や脱水で乳酸アシドーシスを起こすおそれがあり、手術前後に一時休薬します。一方、アムロジピンやロスバスタチン、ランソプラゾールには挙げられたような作用はなく、通常は継続されます。
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