45歳の男性。肺結核と診断されてイソニアジドが処方され、末梢神経障害の予防のため…
45歳の男性。肺結核と診断されてイソニアジドが処方され、末梢神経障害の予防のためピリドキシンも併用されることになった。担当の薬剤師が、補酵素や生体内で働く小分子について確認した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ピリドキサールリン酸は、アミノ基転移反応の補酵素で、アミノ酸とシッフ塩基をつくる。ビタミンB6の活性型で、アミノ酸のアミノ基とイミンを形成して反応を進めます。
- ⑵ ビオチンは、基質にカルボキシ基を付加するカルボキシラーゼの補酵素として働く。ピルビン酸カルボキシラーゼなどで、二酸化炭素を基質に結合させる反応を担います。
- ⑶ 一酸化窒素は、細胞膜の受容体に結合してアデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMPを増やす。一酸化窒素は細胞膜を通過し、細胞内の可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化します。
- ⑷ 補酵素Aは、チアミンを構成成分として含み、アシル基をチオエステルとして運ぶ。補酵素Aの構成成分はパントテン酸で、チアミンはチアミン二リン酸の成分です。
- ⑸ ヘモグロビンの鉄は3価の状態で酸素と結合し、2価になると酸素を運べなくなる。ヘモグロビンの鉄は2価の状態で酸素と結合し、3価になると酸素を運べなくなります。
解説
正解は⑴と⑵です。ピリドキサールリン酸はアミノ基転移や脱炭酸反応の補酵素で、アミノ酸とシッフ塩基を形成します。ビオチンはカルボキシ化反応の補酵素です。補酵素Aはパントテン酸を含み、アシル基をチオエステルとして運びます。一酸化窒素は可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化してcGMPを増やします。ヘモグロビンの鉄は2価で酸素と結合し、3価のメトヘモグロビンになると酸素を運べなくなります。
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