薬物治療は、目的によって原因療法・対症療法・補充療法などに分けられる。次の患者に…
薬物治療は、目的によって原因療法・対症療法・補充療法などに分けられる。次の患者に行われている治療のうち、疾患の原因そのものを取り除く原因療法にあたるのはどれか。
- ⑴ 1型糖尿病の患者に、分泌されなくなったインスリンを皮下注射で補う。不足したホルモンを外から補う治療で、補充療法にあたります。
- ⑵ インフルエンザで高熱の出た小児に、アセトアミノフェンを用いて熱を下げる。発熱という症状を和らげる治療で、ウイルスそのものには作用しないため対症療法です。
- ⑶ 片頭痛の発作が起きた患者に、スマトリプタンを用いて痛みを抑える。発作時の頭痛を抑える治療で、片頭痛の素因そのものは変わらないため対症療法です。
- ⑷ 甲状腺を摘出した患者に、レボチロキシンナトリウムを毎日服用させる。失われた甲状腺ホルモンを補う治療で、補充療法にあたります。
- ⑸ 胃潰瘍の患者に、ヘリコバクター・ピロリの除菌療法を行って再発を防ぐ。潰瘍の原因となる菌そのものを除くので、原因療法にあたります。
解説
原因療法にあたるのは、ヘリコバクター・ピロリの除菌療法です。原因療法は疾患の原因そのものを取り除く治療で、感染症に対する抗菌薬がその代表です。ピロリ菌は胃潰瘍の再発の大きな原因なので、除菌によって再発率が大きく下がります。解熱や頭痛の治療は症状を和らげる対症療法、インスリンや甲状腺ホルモンの投与は体内で不足した物質を補う補充療法にあたります。
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