異常神経再生がみられるのはどれか。
異常神経再生がみられるのはどれか。
- ⑴ 開散麻痺開散麻痺は遠見で内斜視となる病態で、異常神経再生とは関係しません。
- ⑵ 外転神経麻痺外転神経は外直筋のみを支配するため、異常神経再生は通常問題になりません。
- ⑶ 滑車神経麻痺滑車神経は上斜筋のみを支配し、異常神経再生は典型的ではありません。
- ⑷ 動眼神経麻痺多くの筋を支配するため、回復時に誤接続が起こり偽Graefe徴候などを生じます。
- ⑸ 眼球運動失行症眼球運動失行症は随意的な衝動性眼球運動の障害で、末梢神経の再生とは関係しません。
解説
正解は⑷です。動眼神経は上直筋・下直筋・内直筋・下斜筋・上眼瞼挙筋・瞳孔括約筋を支配する多数の線維を含むため、外傷や圧迫(動脈瘤・腫瘍)による麻痺から回復する過程で、再生した線維が本来とは異なる筋に誤って接続することがあります。これが異常神経再生(迷入再生)で、下方視や内転時に眼瞼が挙上する偽Graefe徴候や、眼球運動に伴う縮瞳がみられます。虚血性の麻痺では通常起こらないため、出現すれば圧迫性病変を疑います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成