左滑車神経麻痺の患者で、内方回旋複視が最も強く出現するむき眼位はどれか。
左滑車神経麻痺の患者で、内方回旋複視が最も強く出現するむき眼位はどれか。
- ⑴ 左方視左方視では回旋作用は強まりますが、上斜筋の働く下方視を伴いません。
- ⑵ 右下方視右下方視は左上斜筋の上下作用が最大となる方向で、回旋偏位の最大ではありません。
- ⑶ 右上方視右上方視は左下斜筋の作用方向で、上斜筋麻痺の回旋複視は最大になりません。
- ⑷ 左下方視外転位で下方を見る左下方視で、左上斜筋の回旋作用の欠損が最も強く現れます。
- ⑸ 左上方視左上方視は上斜筋が働かない方向で、回旋複視は最大になりません。
解説
正解は⑷です。左上斜筋は内方回旋・下転・外転の作用をもち、麻痺すると左眼は外方回旋偏位となり、外界の像は内方に傾いて見える内方回旋複視を自覚します。上斜筋の回旋作用は眼球が外転位にあるときに最も強く働くため、作用が失われた影響もその方向で最大になります。左眼が外転する左方視で、さらに上斜筋が働く下方視を組み合わせた左下方視で回旋の複視が最も強く出現します。上下偏位は内転位の右下方視で最大になる点と区別して覚えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-10.html)を加工して作成