70 歳の男性。昨日昼に突然ものが上下に2つに見えるようになったことを主訴に来院…
70 歳の男性。昨日昼に突然ものが上下に2つに見えるようになったことを主訴に来院した。左に頭部傾斜をすると複視の増大を自覚する。20 年来の糖尿病治療歴がある。この患者のHess 赤緑試験(別冊No. 13A)および健常者のMRI 冠状断(別冊No. 13B)を別に示す。原因と考えられる外眼筋はどれか。
- ⑴ ①公表正答ではなく、原因となる左上斜筋には当たらないとされます。
- ⑵ ②公表正答ではなく、原因となる左上斜筋には当たらないとされます。
- ⑶ ③公表正答ではなく、原因となる左上斜筋には当たらないとされます。
- ⑷ ④左頭部傾斜で複視が増す左上斜筋麻痺の原因筋である上斜筋に当たります。
- ⑸ ⑤公表正答ではなく、原因となる左上斜筋には当たらないとされます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。糖尿病のある高齢者に突然の上下複視が起こり、左への頭部傾斜で複視が増大する(Bielschowsky頭部傾斜試験陽性)ことから、虚血による左滑車神経麻痺、すなわち左上斜筋麻痺が考えられます。Hess赤緑試験では左眼の下内転方向の運動制限と右下直筋の過動がみられます。MRI冠状断では眼窩上内側を走る上斜筋が該当し、選択肢の④がこの左上斜筋にあたると判断されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成