アトロピン硫酸塩による遮閉訓練について正しいのはどれか。2つ選べ。
アトロピン硫酸塩による遮閉訓練について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 副作用はない。顔面紅潮、発熱、頻脈などの全身副作用や羞明があり、副作用はないとはいえません。
- ⑵ 両眼視は不可能である。両眼を開放したまま行う方法なので、両眼視は可能です。
- ⑶ コンプライアンスを問う必要はない。家庭での確実な点眼が前提であり、コンプライアンスの確認は必要です。
- ⑷ 弱視眼の近見視力は0.2 以上必要である。近見で弱視眼が固視眼になる必要があり、近見視力0.2程度以上が条件とされます。
- ⑸ 絆創膏型遮閉具に比べ患児のストレスが低い。遮閉具を貼る必要がなく外見や皮膚の負担が少ないため、ストレスが低いです。
解説
正解は⑷と⑸です。アトロピンによる遮閉(ペナリゼーション)は、健眼に点眼して調節を麻痺させ、近見で弱視眼を使わせる方法です。弱視眼が近見で健眼より良く見える必要があるため、弱視眼の近見視力が0.2程度以上あることが条件になります。貼る遮閉具より見た目の負担や皮膚トラブルが少なく、患児のストレスが低いのが利点です。一方、顔面紅潮や発熱などの全身副作用があり、両眼開放のため両眼視も可能です。確実な点眼の確認も必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成