1歳6か月の男児。生後早期からの頭位異常を主訴に来院した。片眼を遮閉すると頭位異…
1歳6か月の男児。生後早期からの頭位異常を主訴に来院した。片眼を遮閉すると頭位異常は消失する。頭位の写真(別冊No. 3)を別に示す。診断に必要な検査はどれか。
- ⑴ Hess 赤緑試験Hess赤緑試験は自覚的応答が必要で、1歳6か月では困難です。
- ⑵ Hirschberg 試験Hirschberg試験は斜視角の概算で、麻痺筋の同定はできません。
- ⑶ Parks の3step 法上下偏位の変化から麻痺筋を同定でき、眼性斜頸の診断に必要です。
- ⑷ ニューサイクロテストニューサイクロテストは自覚的な回旋の検査で、乳幼児には困難です。
- ⑸ プリズム遮閉試験プリズム遮閉試験だけでは麻痺筋の同定ができません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は確認できませんが、生後早期から頭位異常があり、片眼を遮閉すると頭位異常が消失することから、両眼視の複視を避けるための眼性斜頸、とくに先天上斜筋麻痺による頭部傾斜が考えられます。原因筋の同定にはParksの3step法が有用で、第1眼位でどちらの眼が上斜しているか、左右どちらの側方視で増すか、どちらへの頭部傾斜で増すかの3段階で麻痺筋を絞り込みます。1歳6か月では自覚的なHess試験などは困難です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成