4歳の男児。右眼の不同視弱視で、眼鏡と健眼の遮閉による治療を始めたところである。…
4歳の男児。右眼の不同視弱視で、眼鏡と健眼の遮閉による治療を始めたところである。付き添いの母親が「3歳児健診で気付いてあげられなかった。この子の目が悪いのは私のせいです」と涙を流している。視能訓練士の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 母親の負担を軽くするため、視能訓練士の判断で健眼の遮閉の時間を短く変えるよう伝える。遮閉の時間は医師の指示で決まるもので、視能訓練士が独断で変えることはできません。
- ⑵ 健診で見逃された理由を明らかにするため、男児のいる前で当時の様子を母親に詳しく尋ねる。子どもの前で母親の後悔を掘り下げることは、親子の双方を傷つけ、治療への意欲も下げかねません。
- ⑶ 母親の気持ちを受け止めて聴き、医師から説明を受けられるよう調整し、遮閉を続ける工夫を一緒に考える。自責の気持ちを受け止めたうえで、正しい情報を得る場と、治療を続けるための具体的な支えを用意する対応です。
- ⑷ 治療に気持ちを向けてもらうため、「泣いていても視力は上がりません」と伝えて気持ちの切り替えを促す。気持ちを受け止めずに切り替えを求めると、母親はさらに孤立し、治療への協力も得にくくなります。
- ⑸ 原因について母親が納得できるよう、遺伝の可能性も含めて視能訓練士の判断で詳しく説明する。病気の原因の説明は医師が行うものです。視能訓練士の判断で原因を詳しく説明することは避けます。
解説
最も適切なのは、母親の気持ちを受け止めて聴き、医師から説明を受けられるよう調整し、遮閉を続ける工夫を一緒に考えることです。子どもの病気に気付けなかった保護者は自分を責めやすく、その気持ちを否定せずに受け止めることが信頼関係の土台になります。原因の説明は医師が行い、遮閉の時間も医師の指示で決まります。気持ちの切り替えを急がせたり、子どもの前で後悔を掘り下げたりすることは避けます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。