8歳の男児。かぜのあとに左の上眼瞼が赤く腫れ、発熱と眼球運動時の痛みが出た。CT…
8歳の男児。かぜのあとに左の上眼瞼が赤く腫れ、発熱と眼球運動時の痛みが出た。CTで、左眼窩の内側の壁の向こうにある副鼻腔に炎症があり、薄い骨の壁を越えて眼窩の中へ炎症が広がっていた。この壁を作る骨と、炎症のあった副鼻腔の組合せとして正しいのはどれか。
- ⑴ 篩骨の眼窩板と、篩骨洞眼窩の内側壁の大部分は紙のように薄い篩骨の眼窩板で、その向こうに篩骨洞があります。小児の眼窩蜂巣炎の原因として多い経路です。
- ⑵ 蝶形骨の大翼と、蝶形骨洞蝶形骨の大翼は眼窩の外側壁の後部を作ります。蝶形骨洞は蝶形骨の体の中にあり、大翼の向こうではありません。
- ⑶ 上顎骨の眼窩面と、上顎洞上顎骨の眼窩面は眼窩の下の壁(床)を作り、その下に上顎洞があります。内側の壁ではありません。
- ⑷ 頬骨の眼窩面と、上顎洞頬骨の眼窩面は眼窩の外側の壁を作ります。外側壁の向こうは側頭窩で、副鼻腔ではありません。
- ⑸ 前頭骨の眼窩部と、前頭洞前頭骨の眼窩部は眼窩の上の壁(天井)を作ります。内側の壁ではありません。
解説
正しいのは篩骨の眼窩板と篩骨洞の組合せです。眼窩の内側壁の大部分は篩骨の眼窩板で、紙様板とも呼ばれるほど薄く、すぐ内側に篩骨洞があります。このため小児では篩骨洞炎が眼窩へ広がり、眼窩蜂巣炎を起こしやすくなります。上顎骨の眼窩面は下壁で上顎洞に、前頭骨の眼窩部は上壁で前頭洞に接します。頬骨と蝶形骨大翼は外側壁を作ります。
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