38歳の女性。数年前に角膜の中央を削って近視を矯正する屈折矯正手術を受けている。…
38歳の女性。数年前に角膜の中央を削って近視を矯正する屈折矯正手術を受けている。ゴールドマン圧平眼圧計で測ると、実際の眼圧より低めに測定されることが多い。その理由として正しいのはどれか。
- ⑴ 角膜の中央が薄くなり、圧平するのに要する力が小さくなるため。角膜が薄いほど角膜自体の硬さの影響が減り、同じ眼圧でも小さい力で圧平されるため低く出ます。
- ⑵ 角膜の中央の曲率が急になり、測定チップに強く押し当てられるため。近視矯正では角膜の中央を平坦にするので、曲率が急になるのではありません。
- ⑶ 角膜内皮細胞が減って、房水の産生量が減るため。房水は毛様体で作られ、角膜内皮の数とは関係なく産生されます。
- ⑷ 涙液のフルオレセインが多くたまり、観察する半円が太く見えるため。半円が太く見えると、圧平の終点を読み違えて眼圧は高めに測定されます。
- ⑸ 手術で眼軸が短くなり、眼球の容積が小さくなるため。屈折矯正手術は角膜を削る手術で、眼軸の長さは変わりません。
解説
角膜の中央が薄くなり、圧平に要する力が小さくなるためです。圧平眼圧計は、一定の面積の角膜を平らにするのに必要な力から眼圧を求めます。この値は標準的な角膜の厚さを前提にしているため、角膜を削って薄くなった眼では角膜自体の硬さが減り、実際より低く測定されます。逆に角膜が厚い眼では高めに出ます。フルオレセインが多すぎて半円が太いときも高めに出るため、量を調整します。
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