87 歳の男性。下顎部分床義歯が1 週前から外れやすくなったことを主訴として来院…
87 歳の男性。下顎部分床義歯が1 週前から外れやすくなったことを主訴として来院した。義歯は2 年前に製作し、問題なく使用していたという。診察の結果、ピックアップ印象を採得し、義歯修理を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 18A)と義歯の写真(別冊No. 18B)を別に示す。印象採得から修理の過程で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 増歯増歯は残存歯を抜去した際に人工歯を追加する修理で、本例の修理内容ではありません。
- ⑵ 咬合面再形成咬合面再形成は人工歯の摩耗による咬合の低下に対する修理で、本例の修理内容ではありません。
- ⑶ 間接法によるリライン間接法によるリラインは床下粘膜との不適合に対する処置で、本例の修理内容とはされていません。
- ⑷ 下顎左側側切歯の唇側維持腕の製作外れやすくなった原因である支台歯の維持を回復するため、唇側維持腕を製作します。
- ⑸ 患者の義歯を取り込んだ模型の製作ピックアップ印象から、患者の義歯を取り込んだ模型を製作して修理を行います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷と⑸です。写真は提示されていませんが、2年間問題なく使用していた下顎部分床義歯が急に外れやすくなったことから、支台歯である下顎左側側切歯のクラスプの破損などが考えられます。修理では、義歯を口腔内に装着した状態で印象を採り(ピックアップ印象)、印象とともに義歯を取り出して、患者の義歯を取り込んだ模型を製作します。その模型上で側切歯の唇側維持腕(クラスプ)を製作し、義歯に追加します。増歯、咬合面再形成、間接法によるリラインは本例の修理内容とはされていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成