12 歳の男児。定期健診のため4 か月ぶりに来院した。最近になって下顎右側第二大…
12 歳の男児。定期健診のため4 か月ぶりに来院した。最近になって下顎右側第二大臼歯が萌出してきており、ブラッシング時に出血することがあるという。咬合時の疼痛は認めない。来院時の口腔内写真(別冊No. 3)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 予防塡塞萌出途中で防湿が難しく、予防塡塞はもう少し萌出してから行います。
- ⑵ 歯肉弁切除咬合時痛はなく萌出途中なので、歯肉弁切除は不要です。
- ⑶ ブラッシング指導萌出中の歯に毛先を届かせる磨き方を指導し、歯肉炎を改善します。
- ⑷ フッ化ジアンミン銀塗布フッ化ジアンミン銀は齲蝕の進行抑制に用い、黒変するため健全歯には用いません。
- ⑸ フッ化ナトリウム溶液塗布萌出直後の未成熟なエナメル質の耐酸性を高めます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。写真は見られないため本文から考えます。萌出途中の第二大臼歯は歯肉弁に覆われた部分にプラークがたまりやすく、ブラッシング時の出血は萌出性の歯肉炎と考えられます。また萌出直後の歯はエナメル質が未成熟で齲蝕になりやすいため、歯ブラシの毛先を届かせる磨き方を指導し、フッ化ナトリウム溶液の塗布で耐酸性を高めます。完全萌出前で防湿が難しく、予防塡塞は時期尚早です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成