72 歳の女性。下顎の義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。初診時の口腔内…
72 歳の女性。下顎の義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)と研究用模型製作の印象採得時に行った処置前後の写真(別冊No. 9B)を別に示す。この処置の目的はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 印象体の変形を防止する。アンダーカットを埋めることで、撤去時の印象体の変形や断裂を防ぎます。
- ⑵ 印象体の撤去を容易にする。印象材がアンダーカットに入り込まないため、印象体の撤去が容易になります。
- ⑶ 動揺歯の固定を確実にする。この処置は動揺歯を固定するためのものではありません。
- ⑷ 既製トレーの使用が可能となる。既製トレーの使用可否はアンダーカットの処理とは関係しません。
- ⑸ 非弾性印象材の使用を許容する。アンダーカットがある部位では、処置後も非弾性印象材の使用は適しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑵です。写真は確認できませんが、研究用模型の印象採得前に、歯間空隙や歯の下のアンダーカット、ブリッジのポンティック下などをワックスやユーティリティワックスで埋めるブロックアウトを行った場面と考えられます。大きなアンダーカットに印象材が入り込むと、撤去時に印象体がちぎれたり変形したりするため、事前にブロックアウトしておくことで印象体の変形を防ぎ、撤去を容易にします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成