頭頸部放射線治療の既往がある患者に対する歯科治療時の留意事項で正しいのはどれか。…
頭頸部放射線治療の既往がある患者に対する歯科治療時の留意事項で正しいのはどれか。4 つ選べ。
- ⑴ 誤嚥唾液分泌低下や嚥下機能の障害により、歯科治療中に誤嚥が起こりやすいため注意が必要です。
- ⑵ 開口維持困難咀嚼筋の線維化による開口障害がみられ、治療中の開口維持が困難になることがあります。
- ⑶ 唾液分泌過多放射線により唾液腺が障害されるため唾液分泌は低下し、分泌過多にはなりません。
- ⑷ 抜歯窩治癒不全顎骨の血流が低下するため抜歯窩の治癒不全や放射線性骨壊死に注意が必要です。
- ⑸ 粘膜損傷による出血照射後の粘膜は萎縮・脆弱化しており、器具による損傷で出血しやすくなります。
解説
正解は⑴と⑵と⑷と⑸です。頭頸部放射線治療後には、唾液腺の障害による口腔乾燥や嚥下機能低下で誤嚥が起こりやすく、咀嚼筋の線維化による開口障害で開口維持が難しくなります。また顎骨の血流低下により抜歯後の治癒不全や放射線性骨壊死を生じやすく、粘膜は萎縮して脆弱となり、わずかな刺激で損傷・出血しやすくなります。唾液分泌は低下するため、唾液分泌過多は誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成