66歳の女性。抗うつ薬の服用を始めてから口が渇くようになった。渇きを和らげるため…
66歳の女性。抗うつ薬の服用を始めてから口が渇くようになった。渇きを和らげるため、スポーツドリンクを少しずつ一日中飲んでいる。この半年で、多くの歯の根面に新しい齲蝕ができた。この患者への齲蝕の管理として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 唾液が少なく歯がしみやすいため、歯みがきの回数を減らす。唾液が少ない人ほどプラークがたまりやすく、清掃はより丁寧に行います。
- ⑵ 口の渇きを和らげるため、砂糖を含むあめを一日中なめ続ける。砂糖を含むあめを長くなめると、齲蝕の危険がさらに高まります。
- ⑶ 齲蝕の原因菌を減らすため、抗菌薬を数か月にわたり内服させる。抗菌薬の長期内服は齲蝕の管理として適切ではなく、耐性菌の問題も生じます。
- ⑷ フッ化物の濃度の高い歯磨剤を使い、根面の再石灰化を促す。唾液の少ない人の根面齲蝕の予防には、フッ化物の応用を強めることが有効です。
- ⑸ 口を潤すには、糖を含む飲み物ではなく水やお茶を少しずつ飲む。糖を含む飲み物を一日中飲むと、口の中が酸性の時間が長く続きます。
解説
適切なのは、フッ化物の濃度の高い歯磨剤を使うこと、口を潤すには水やお茶を飲むことの2つです。薬の副作用で唾液が減ると、酸を中和して洗い流す働きが弱まり、根面齲蝕が増えやすくなります。渇きを和らげようと糖を含む飲み物を少しずつ飲むと、口の中が酸性の時間がさらに長くなります。フッ化物の応用を強め、水やお茶で口を潤し、必要に応じて主治医と薬の調整を相談します。
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