4歳の男児。乳歯の数が少なく、生えている乳前歯は円錐の形をしている。髪の毛と眉毛…
4歳の男児。乳歯の数が少なく、生えている乳前歯は円錐の形をしている。髪の毛と眉毛が薄く、汗をかきにくいため夏に高い熱を出しやすいと保護者が話した。この患者への歯科の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 汗をかきにくいのは体質によるものと考え、体温には注意を払わずに長時間の治療を進める。汗腺の異常による体温の上昇に注意が必要で、全身の状態も合わせて管理します。
- ⑵ 小児用の義歯で咀嚼と外観を補い、顎の成長に合わせて義歯を作り直していく。外胚葉異形成症では多数の歯が欠如するため、小児義歯で機能と外観を補い、成長に応じて調整します。
- ⑶ 4歳のうちに顎の骨に多数のインプラントを埋入し、固定式の歯を入れる。成長中の顎へのインプラントは顎の成長とともに位置がずれるため、幼児には用いません。
- ⑷ 歯が少ないのは萌出が遅れているためと考え、成人になるまで経過をみる。先天的な欠如であれば歯は生えてこず、咀嚼や発音、外観への対応が遅れます。
- ⑸ 円錐の形の乳前歯を抜歯し、成人になるまで歯のない状態で過ごす。残っている歯は義歯の支えや顎堤の保持に役立つため、保存して活用します。
解説
最も適切なのは、小児用の義歯で咀嚼と外観を補い、成長に合わせて作り直していくことです。多数の歯の先天欠如、円錐の形の歯、毛髪の少なさ、汗をかきにくいことは、外胚葉異形成症の特徴です。歯の欠如により咀嚼、発音、外観、顎堤の発育に影響が出るため、幼児期から小児義歯を用い、成長に合わせて作り直します。汗をかきにくく体温が上がりやすいため、診療中の体温の管理にも注意します。
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