58歳の男性。歯科医院の待合室で倒れ、呼びかけに反応がない。歯科医師が呼吸と頸動…
58歳の男性。歯科医院の待合室で倒れ、呼びかけに反応がない。歯科医師が呼吸と頸動脈の拍動を確かめることにした。頸動脈の拍動を触れる部位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 下顎角の少し前で、咬筋の前縁が下顎の下縁と交わる所に指先を当てる。咬筋の前縁で下顎の下縁を越えるのは顔面動脈で、頸動脈の確認の部位ではありません。
- ⑵ 耳の穴のすぐ前で、頬骨弓の付け根の上に指先を当てる。耳の前で触れるのは浅側頭動脈の拍動で、頸動脈の確認の部位ではありません。
- ⑶ 甲状軟骨の高さで、胸鎖乳突筋の前縁の内側に指先を当てる。総頸動脈は甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋の前縁の内側を走り、拍動を触れやすい部位です。
- ⑷ オトガイの真下で、左右の顎二腹筋の前腹の間に指先を当てる。オトガイの下には太い動脈の拍動を触れる部位はなく、頸動脈の確認には適しません。
- ⑸ 鎖骨のすぐ上で、胸鎖乳突筋の後縁の外側に指先を当てる。鎖骨の上の外側で触れるのは鎖骨下動脈の拍動で、頸動脈の確認の部位ではありません。
解説
最も適切なのは、甲状軟骨の高さで、胸鎖乳突筋の前縁の内側に指先を当てることです。頸部の前面で、胸鎖乳突筋の前縁、顎二腹筋の後腹、肩甲舌骨筋の上腹に囲まれた部位を頸動脈三角とよび、総頸動脈が内頸動脈と外頸動脈に分かれる部位がここにあります。心肺蘇生の場面では、甲状軟骨から指を横へ滑らせて胸鎖乳突筋との間のくぼみで拍動を確かめ、10秒以内で判断します。
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