74歳の女性。骨粗鬆症のため内科で長年治療を受けている。3か月前に下顎左側第一小…
74歳の女性。骨粗鬆症のため内科で長年治療を受けている。3か月前に下顎左側第一小臼歯を抜歯したが、抜歯窩が治らず、歯槽骨が口腔内に露出したままになっている。感染による排膿を伴う。服用している薬のうち、この症状の原因として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 膝の痛みに対して、痛むときにのむ非ステロイド性抗炎症薬非ステロイド性抗炎症薬で注意するのは胃腸障害などで、顎骨の壊死は起こしません。
- ⑵ 夜に眠りやすくするために、寝る前にのむ催眠鎮静薬催眠鎮静薬で口腔に起こりやすいのは口渇で、骨の露出の原因にはなりません。
- ⑶ 骨の吸収を抑えるために、週1回のむビスホスホネート製剤骨吸収抑制薬では、抜歯などをきっかけに顎骨壊死が起こり、骨の露出が続くことがあります。
- ⑷ 胃酸の分泌を抑えるために、毎晩のむプロトンポンプ阻害薬胃酸を抑える薬に、抜歯後の顎骨の露出を起こす作用は知られていません。
- ⑸ 血圧を下げるために、毎朝のむカルシウム拮抗薬カルシウム拮抗薬で起こりやすいのは歯肉の増殖で、顎骨の露出ではありません。
解説
最も考えられるのは、骨の吸収を抑えるビスホスホネート製剤です。骨粗鬆症の治療に用いる骨吸収抑制薬では、抜歯などの侵襲をきっかけに顎骨壊死が起こることがあります。抜歯窩が治らず、骨が8週間以上露出していることが特徴です。カルシウム拮抗薬では歯肉の増殖、催眠鎮静薬では口渇がみられます。抜歯の前には服薬の内容を確認し、内科の主治医と連携して対応します。
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