30歳の女性。局所麻酔を行った数分後に、全身の膨疹、喘鳴、血圧の低下が現れ、アナ…
30歳の女性。局所麻酔を行った数分後に、全身の膨疹、喘鳴、血圧の低下が現れ、アナフィラキシーと判断した。成人に対するアドレナリンの初回投与の方法として適切なのはどれか。
- ⑴ 大腿の前外側部へ筋肉内注射する。アナフィラキシーの初期治療では、吸収が速く確実な大腿前外側部への筋肉内注射が推奨されます。
- ⑵ 前腕の屈側へ皮内注射する。皮内注射は吸収がきわめて遅く、ツベルクリン反応などの検査に用いる方法です。
- ⑶ 麻酔を行った部位の歯肉へ浸潤させて注射する。局所に注射しても全身の症状を改善する量が速やかに吸収されません。
- ⑷ 上腕の後面へ皮下注射する。皮下注射は血圧が低下した状態では吸収が遅れ、効果の発現が筋肉内注射より遅くなります。
- ⑸ 原液を手背の静脈から急速に静脈内注射する。心停止でない患者に原液を急速静注すると、重い不整脈や高血圧を起こすおそれがあります。
解説
大腿の前外側部への筋肉内注射が適切です。アナフィラキシーでは、アドレナリンを筋肉内に投与すると血流の豊富な筋から速く吸収され、気道の浮腫や血圧の低下を改善します。皮下注射は血圧が低下すると吸収が遅れ、皮内注射は検査に用いる方法です。原液を急速に静脈内注射すると重い不整脈を起こすおそれがあり、心停止でない場面では行いません。症状が続く場合は時間をおいて追加投与を検討します。
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