25 歳の女性。会社員。細かいことにこだわる性格。3 年前から「自分の手が汚れて…
25 歳の女性。会社員。細かいことにこだわる性格。3 年前から「自分の手が汚れている」と思い、繰り返し手を洗うようになった。最近は「大切なものを捨てたのではないか」と思うようにもなり、ゴミ箱を3 時間かけて点検している。仕事に遅刻するようになったため、精神科を受診した。この患者にみられるのはどれか。
- ⑴ 視線恐怖人の視線が気になって場を避けるもので、社交不安症にみられます。手洗いや確認を繰り返す訴えとは別です。
- ⑵ 不合理さの自覚行為が過剰で意味がないと本人が分かっているのにやめられない、という強迫症の特徴に当てはまります。
- ⑶ フラッシュバック外傷の場面が突然生々しくよみがえるもので、心的外傷後ストレス症にみられます。この経過には出てきません。
- ⑷ 孤立無援になることへの恐れ見捨てられることへの強い恐れで、境界性パーソナリティ症などにみられます。強迫症の特徴ではありません。
- ⑸ 死んでしまうのではないかという恐れパニック症の発作時にみられる恐れです。この方の訴えは汚れと確認に向いており、発作の記載もありません。
解説
正解は⑵です。強迫症では、手洗いや確認といった行為が過剰であり意味がないと本人自身が分かっているのに、やめられずに繰り返してしまいます。この不合理さの自覚があることが、妄想との大きな違いです。この方は手が汚れていると思って洗い続け、大切なものを捨てたかもしれないと3時間も点検していますので、強迫観念と強迫行為が仕事に支障を及ぼしている状態と考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成