52 歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。この患者のSOAP による作業療法…
52 歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。この患者のSOAP による作業療法記録の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ S 作業療法開始時の血圧は120/80 mmHg であった。作業療法開始時の血圧値は測定して得られる客観的データであり、患者の発言をまとめるSではなくOに記載すべき内容です。
- ⑵ O 作業療法でズボンの着脱訓練を3 回実施する。実際に行った訓練内容の記録は、その日に実施した治療の内容であるためOではなくPに記載するのが適切です。
- ⑶ A 短期目標設定は「ズボンと下着の上げ下げを遂行できる」とする。評価結果をもとに導かれる短期目標の設定は作業療法士の解釈・判断にあたるため、Aに記載する内容として正しい組合せです。
- ⑷ P Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅳであった。Brunnstrom法ステージは検査によって得られる客観的所見であり、治療方針を示すPではなくOに記載すべき内容です。
- ⑸ P 「昨晩、右手で箸を操作できました」と発言があった。「右手で箸を操作できた」という発言は患者本人の言葉であり、治療方針を示すPではなくSに記載すべき内容です。
解説
正解は⑶です。SOAPのAは、収集した情報をもとに作業療法士が行う解釈や判断を記載する項目で、短期目標の設定もこれに含まれます。「ズボンと下着の上げ下げを遂行できる」という目標は、評価結果を踏まえた治療方針上の判断であるためAに該当します。血圧の値や実施した訓練内容、Brunnstrom法ステージ、患者本人の発言は、それぞれ本来O・P・S・Pではなく別の区分に分類されるべきものであり、この組合せのみが正しくなっています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成