46 歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅴ、…
46 歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅴ。発症後7 か月が経過し、認知機能はMMSE が27 点。既に退院し、父母と同居している。発症前は内装業に従事していたが、同職での復職が困難であるため、外来での復職支援を行うことになった。作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 運動機能の改善を目指す。運動機能はステージⅤと既に高く回復しており、この段階での目標は運動機能改善よりも復職に向けた具体的な職業評価に移すべきです。
- ⑵ 雇用されたら支援を終了する。雇用後も職務遂行状況の確認や調整が必要になるため、雇用された時点で一律に支援を終了するのは適切ではありません。
- ⑶ 職場環境での職業評価を行う。運動・認知機能がほぼ保たれているため、実際の職場環境を想定した職業評価を行い、復職に必要な課題を具体的に把握することが最も適切です。
- ⑷ 通勤には家族の付き添いを薦める。上下肢の運動機能はほぼ良好であり、通勤に家族の付き添いを一律に勧める根拠は乏しく、本人の自立を妨げる恐れがあります。
- ⑸ 就労準備は課題がなくなるまで続ける。就労準備を「課題がなくなるまで」際限なく続けるのではなく、評価に基づき具体的な目標と期間を設定して進める必要があります。
解説
正解は⑶です。Brunnstrom法ステージが上肢・手指・下肢ともにⅤで、MMSEも27点と保たれており、運動機能・認知機能の大きな問題は既に解消しています。復職支援の段階では、実際に想定される職場環境の中で求められる作業内容を確認し、遂行可能な作業と必要な配慮を具体的に把握する職業評価が優先されます。機能訓練の継続や画一的な支援延長ではなく、現実の職務に即した評価から支援を組み立てることが重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成