50 歳の女性。脳梗塞後左片麻痺。左上肢の運動を指示したところ、肩関節は屈曲が肘…
50 歳の女性。脳梗塞後左片麻痺。左上肢の運動を指示したところ、肩関節は屈曲が肘伸展位で頭上まで挙げられ、外転は肘伸展位で100 度可能であった。手指は、対向つまみと指の集団伸展が可能であった。Brunnstrom 法ステージの組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 上肢Ⅲ 手指Ⅲ上肢Ⅲは共同運動でしか肩や肘を動かせない段階であり、肘伸展位での分離運動が可能な本症例には該当しません。
- ⑵ 上肢Ⅲ 手指Ⅳ上肢Ⅲは共同運動段階にとどまり、肘伸展位で肩を挙上できる本症例の所見とは一致しません。
- ⑶ 上肢Ⅳ 手指Ⅳ上肢Ⅳは動作の一部が共同運動から分離し始める段階で、肘伸展位での90度以上の外転や頭上挙上までは含まれません。
- ⑷ 上肢Ⅴ 手指Ⅳ手指Ⅳは側方つまみが中心で対向つまみはまだ困難な段階であり、対向つまみが可能な本症例の手指所見とは一致しません。
- ⑸ 上肢Ⅴ 手指Ⅴ肘伸展位での肩関節の分離運動と、対向つまみ・指の集団伸展が可能であることは、上肢Ⅴ手指Ⅴの基準に合致します。
解説
正解は⑸です。肩関節は肘伸展位で屈曲による頭上までの挙上や外転100度が可能であることは、共同運動から分離した上肢Ⅴの基準を満たします。また手指では対向つまみに加えて指の集団伸展が随意的に行えることは手指Ⅴの基準に相当します。上肢Ⅲや手指Ⅲ・Ⅳは共同運動内での動きにとどまり、肘伸展位での分離運動や随意的な指伸展までは含まれないため、本症例の所見とは一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-08_09.html)を加工して作成