周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。
周術期の肺塞栓症で誤っているのはどれか。
- ⑴ 呼吸困難を生じる。記述として適切です。肺動脈が詰まってガス交換が妨げられるため、突然の呼吸困難や胸痛、頻呼吸が生じます。
- ⑵ 突然死のリスクが高い。記述として適切です。太い肺動脈が詰まると心臓から肺へ血液を送れなくなり、突然死に至ることがあります。
- ⑶ 歩行開始時に発症しやすい。記述として適切です。下肢にできた血栓は歩き始めや起立で筋が動いたときに剥がれて流れやすく、離床の直後に発症しやすくなります。
- ⑷ 予防のため安静臥床とする。誤った記述なのでこれが正答です。安静臥床は下肢の静脈の流れを滞らせて血栓をつくりやすくするため、予防には早期離床と下肢の運動を行います。
- ⑸ 下肢の静脈血栓が原因となることが多い。記述として適切です。下肢や骨盤内の深部静脈にできた血栓が剥がれて流れ、肺動脈を詰まらせることが原因の大半を占めます。
解説
正答は⑷です。深部静脈血栓症とそれに続く肺塞栓症を防ぐには早期離床と下肢の運動が要ですので、予防のために安静臥床とするという記述は誤りです。動かない状態が続くと下肢の静脈の流れが滞って血栓ができやすくなり、かえって危険が高まります。ほかの選択肢は記述として適切です。肺塞栓症は突然の呼吸困難や胸痛を生じ、突然死につながる危険が高く、下肢にできた静脈血栓が流れて肺動脈を詰まらせることが多く、離床して歩き始めた時に発症しやすいという特徴があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成