尿毒症で正しいのはどれか。
尿毒症で正しいのはどれか。
- ⑴ 腎不全の初期にみられる。腎不全の末期に現れる状態です。初期には自覚症状が乏しく、糸球体濾過量がかなり低下してから症状が出そろいます。
- ⑵ 代謝性アシドーシスを示す。酸の排泄と重炭酸イオンの再吸収がともに低下するため、体内に酸がたまって代謝性アシドーシスになります。深く速い呼吸で代償されます。
- ⑶ 低カリウム血症を生じやすい。カリウムを尿へ排泄できなくなるため、生じやすいのは高カリウム血症です。不整脈や心停止につながる危険な電解質異常です。
- ⑷ 透析患者の死亡原因で最も多い。透析患者の死亡原因で最も多いのは心不全で、次に感染症が続きます。透析によって尿毒症そのものは管理されます。
- ⑸ 血清クレアチニン濃度は低下する。腎臓から排泄できなくなるため血清クレアチニン濃度は上昇します。低下するというのは逆で、腎機能の指標として押さえておきます。
解説
正答は⑵です。尿毒症では腎臓から酸を排泄する働きと重炭酸イオンを再吸収する働きがともに低下しますので、体内に酸がたまって代謝性アシドーシスを示します。深く速い呼吸によって二酸化炭素を吐き出し、代償しようとする反応もみられます。ほかの選択肢は誤りです。尿毒症は腎不全の初期ではなく末期に現れる状態で、カリウムを排泄できなくなるため高カリウム血症を生じやすく、血清クレアチニン濃度は低下ではなく上昇します。透析患者の死亡原因で最も多いのは心不全です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成