くも膜下出血の早期診断で優先度の高い検査はどれか。
くも膜下出血の早期診断で優先度の高い検査はどれか。
- ⑴ 腰椎穿刺頭部CT で診断がつかない場合の補助として行います。頭蓋内圧が高い状態では脳が下方へ押し出される危険があり、最初に選ぶ検査ではありません。
- ⑵ 頭部CT 検査くも膜下腔に広がった血液を高吸収域として描き出せます。短時間で撮影でき侵襲も少ないため、発症直後に最初に行う検査になります。
- ⑶ 頭部X 線検査骨の状態はわかりますが、頭蓋内の出血は写りません。外傷で骨折を疑うときに用いる検査で、早期診断の役には立ちません。
- ⑷ 脳血管造影検査出血の原因となる動脈瘤の部位や形を確かめる検査で、頭部CT で診断がついた後の段階で行います。侵襲があり最初には選びません。
- ⑸ 脳血流シンチグラフィ脳の血流の分布を調べる検査で、撮影に時間がかかります。急性期に出血そのものを確かめる目的には用いません。
解説
正答は⑵の頭部CT 検査です。くも膜下出血の発症直後は、くも膜下腔に広がった血液が頭部CT で高吸収域として描き出されますので、短時間で撮影できて侵襲も少ないこの検査が最初に行われます。脳の底部の脳溝やシルビウス裂が白く見える所見が手がかりになります。腰椎穿刺は頭部CT で診断がつかない場合の補助であり、頭蓋内圧が高い状態では脳が下方へ押し出される危険があります。頭部X 線検査では出血は写らず、脳血管造影は動脈瘤の部位を確かめる次の段階の検査にあたります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成