腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
- ⑴ 小児期に多く発生する。20〜40 歳代に多く発生します。小児期の発生はまれですので、年齢の傾向を取り違えないようにします。
- ⑵ 膀胱直腸障害は生じない。中央から脱出して馬尾を圧迫すると膀胱直腸障害が生じます。この場合は緊急の手術が必要になるため、生じないという理解は危険です。
- ⑶ 人口の約15 % が罹患する。有病率はおおむね人口の1 % 程度とされます。腰痛を訴える人の割合と混同すると、15 % のような大きな数字になってしまいます。
- ⑷ Myerson 徴候は陽性である。マイヤーソン徴候は眉間を繰り返し叩いても瞬きが止まらない所見で、パーキンソン病などでみられます。腰椎の疾患とは関係しません。
- ⑸ 脱出髄核は吸収されることがある。脱出した髄核はマクロファージに貪食されて縮小し、自然に吸収されることがあります。だからこそ保存療法が第一に選ばれます。
解説
正答は⑸です。脱出した髄核はマクロファージに貪食されて縮小し、自然に吸収されることがあります。そのため神経の圧迫による重い症状がなければ、まず保存療法で経過をみるのが原則になります。ほかの選択肢は誤りです。この疾患は小児期ではなく20〜40 歳代に多く発生します。中央から脱出して馬尾を圧迫すれば膀胱直腸障害が生じ、その場合は手術が必要になります。有病率は人口の約15 % ではなくおおむね1 % 程度です。マイヤーソン徴候は眉間を叩く検査の所見で、この疾患とは関係しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成