神経ブロックで正しいのはどれか。
神経ブロックで正しいのはどれか。
- ⑴ 三叉神経痛の治療に硬膜外ブロックを行う。三叉神経痛には三叉神経ブロックを行います。硬膜外ブロックは脊髄を包む硬膜の外側に薬液を入れる方法で、顔面の痛みには用いません。
- ⑵ 星状神経節ブロックの合併症に嗄声がある。星状神経節の近くを反回神経が通るため、薬液の作用が及んで嗄声が生じることがあります。ホルネル症候群も代表的な合併症です。
- ⑶ ボツリヌス毒素の作用部位は筋内神経である。作用する場所は神経筋接合部で、運動神経の終末からアセチルコリンが放出されるのを阻害します。筋のなかの神経に働くという説明は正確ではありません。
- ⑷ ボツリヌス毒素注射の効果持続期間は約3 日である。効果は約3〜4 か月続きます。神経の終末が新たに枝を伸ばして回復するまでの期間であり、約3 日というのは短すぎます。
- ⑸ ボツリヌス毒素注射はLambert-Eaton 症候群に適応がある。ランバート・イートン症候群のような神経筋接合部の疾患では筋力低下を強めてしまうため禁忌です。適応があるという記述は誤りです。
解説
正答は⑵です。星状神経節は頸部の前方、第7 頸椎の高さにある交感神経の神経節で、ここへ薬液を注入すると近くを通る反回神経にも作用が及ぶことがあり、合併症として嗄声が生じます。ほかにホルネル症候群や横隔神経麻痺も起こりえます。残りの選択肢は誤りです。三叉神経痛には硬膜外ブロックではなく三叉神経ブロックを行います。ボツリヌス毒素は神経筋接合部で運動神経の終末からのアセチルコリンの放出を阻害し、効果は約3〜4 か月続きます。神経筋接合部の疾患には禁忌です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成