多発性硬化症で正しいのはどれか。
多発性硬化症で正しいのはどれか。
- ⑴ 男性に多い。男性より女性に多く、およそ2〜3 倍とされています。若い女性に発症しやすい疾患ですので、性別の傾向を取り違えないようにします。
- ⑵ 遺伝性の疾患である。遺伝性疾患ではありません。発症しやすさに遺伝的な素因が関わるとされますが、単一の遺伝子によって受け継がれる疾患ではありません。
- ⑶ 温熱療法が効果的である。体温が上がると症状が一時的に悪化するウートフ現象があるため、温熱療法や熱い入浴は避けます。効果的というのは逆になります。
- ⑷ 末梢神経の脱髄疾患である。脱髄が起こるのは中枢神経です。末梢神経の脱髄疾患はギラン・バレー症候群などであり、部位を取り違えやすい点です。
- ⑸ MRI 検査が診断に有用である。中枢神経の白質にある脱髄の病巣を描き出せるため、病巣が空間的にも時間的にも多発していることを確かめる診断に有用です。
解説
正答は⑸です。多発性硬化症は中枢神経の白質に脱髄の病巣が時間と場所を変えて現れる疾患ですので、MRI 検査で大脳の白質や脊髄、視神経の病巣を描き出し、病巣が空間的にも時間的にも多発していることを確かめる診断に有用です。ほかの選択肢は誤りです。この疾患は男性より女性に多く、遺伝性疾患ではありません。脱髄が起こるのは末梢神経ではなく中枢神経です。また体温が上がると症状が一時的に悪化するウートフ現象があるため、温熱療法や熱い入浴で温めすぎることは避ける必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成