小脳障害でみられる症候はどれか。 2 つ選べ。
小脳障害でみられる症候はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 筋緊張低下小脳障害では筋の緊張を保つ働きが落ちるため筋緊張低下がみられます。関節を他動的に動かしたときの抵抗が減り、振り子様の動きが観察されます。
- ⑵ 静止時振戦静止時振戦はパーキンソン病などの錐体外路障害の症候です。小脳障害では静止時ではなく、動作の終わりに振れる意図振戦となります。
- ⑶ ジスメトリー目標までの距離や運動の大きさを測り誤る測定障害で、鼻指鼻試験では指が目標を越えたり届かなかったりします。小脳障害の代表的な症候です。
- ⑷ 深部感覚障害深部感覚障害は脊髄後索や末梢神経の障害で生じます。小脳は深部感覚の伝達路そのものではないため、障害されても感覚は保たれます。
- ⑸ 病的反射陽性バビンスキー徴候などの病的反射の陽性は錐体路障害を示します。小脳障害では反射が減弱することはあっても、病的反射は出ません。
解説
正答は⑴と⑶です。小脳は運動の力の入れ具合とタイミングを調節する働きを担いますので、障害されると筋緊張が低下し、目標に対して距離や運動の大きさを測り誤るジスメトリー(測定障害)が現れます。ほかにも協調運動障害、反復拮抗運動不能、意図振戦、体幹の動揺を伴う酩酊様歩行がみられます。静止時振戦はパーキンソン病などの錐体外路障害の症候で、小脳障害では動作の終わりに振れる意図振戦となります。深部感覚障害は後索や末梢神経の障害で生じ、病的反射の陽性は錐体路障害を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成