深部感覚障害で陽性となるのはどれか。
深部感覚障害で陽性となるのはどれか。
- ⑴ Barré 徴候錐体路障害をみる徴候です。腹臥位で膝を屈曲した位置を保たせ、麻痺側が下がるかどうかで軽い運動麻痺を検出します。深部感覚とは関係しません。
- ⑵ Kernig 徴候髄膜刺激症状をみる徴候で、くも膜下出血や髄膜炎で陽性となります。股関節を屈曲した状態から膝を伸ばそうとすると抵抗と痛みが生じます。
- ⑶ Lasègue 徴候坐骨神経や神経根の障害をみる徴候です。背臥位で下肢を伸ばしたまま挙げると下肢の後面に痛みが走り、腰椎椎間板ヘルニアで陽性となります。
- ⑷ Romberg 徴候両足をそろえた立位で、閉眼すると動揺が著しく増す場合に陽性とします。視覚による代償が失われるためで、深部感覚障害を示します。
- ⑸ カーテン徴候発声させると咽頭の後壁が健側へ引かれる所見で、迷走神経の麻痺を示します。深部感覚を調べる検査ではありません。
解説
正答は⑷のロンベルグ徴候です。ロンベルグ徴候は両足をそろえた立位で開眼時と閉眼時の動揺を比べる検査で、閉眼によって動揺が著しく大きくなる場合に陽性とします。視覚で補っていた位置の情報が閉眼で失われると立位が保てなくなるという理屈ですので、脊髄後索や末梢神経の障害による深部感覚障害を示します。小脳障害では開眼していても動揺するため、閉眼で増悪するかどうかが区別の手がかりになります。ほかの選択肢は錐体路障害や髄膜刺激、神経根の障害をみる徴候です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成