数字の順唱によって評価できる記憶で最も適切なのはどれか。
数字の順唱によって評価できる記憶で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 遠隔記憶数年から数十年前の出来事や知識にあたる長期記憶の一部です。生活史の聴取などで調べるもので、数秒間の保持を測る順唱では評価できません。
- ⑵ 近時記憶数分から数日前の出来事の記憶で、覚えてから干渉課題をはさんで思い出させる遅延再生などで調べます。直後の再生では評価できません。
- ⑶ 作動記憶〈ワーキングメモリー〉情報を保持しながら同時に操作する記憶で、数字であれば逆唱や計算課題で評価します。順唱には並べ替えの操作が含まれない点で異なります。
- ⑷ 即時記憶数秒から数十秒のあいだ情報をそのまま保持し、直後に再生する記憶です。数字の順唱はまさにこの保持と再生を測る課題にあたります。
- ⑸ 手続き記憶自転車の乗り方のような技能や手順の記憶で、言葉で思い出す種類のものではありません。順唱の成績には反映されません。
解説
正答は⑷の即時記憶です。数字の順唱は、提示された数列を数秒から数十秒のあいだそのまま保持して直後に再生する課題ですので、情報を短時間そのまま留めておく即時記憶を測ることになります。順唱で保持できる桁数は成人で7 桁前後が目安です。同じ数字を用いても逆唱になると、保持した情報を並べ替える操作が加わるため作動記憶の評価になります。遠隔記憶と近時記憶はいずれも時間を隔てた出来事の記憶で遅延再生や生活史の聴取によって調べますし、手続き記憶は技能や手順の記憶ですので言葉による再生では測れません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成