運動学習で正しいのはどれか。
運動学習で正しいのはどれか。
- ⑴ 運動学習の過程には小脳が関与する。小脳は誤差の情報をもとに運動の指令を修正する働きを担い、大脳基底核や運動皮質とともに運動学習に関与します。
- ⑵ 運動学習の初期段階で手続き記憶が得られる。手続き記憶が確立するのは繰り返しの練習を経た後期の自動段階です。初期段階では意識的な言語的手がかりに頼ります。
- ⑶ 覚醒レベルとパフォーマンス向上は比例関係である。覚醒レベルとパフォーマンスの関係は逆U 字型です。高すぎても低すぎても成績は下がるため、比例関係ではありません。
- ⑷ 課題に習熟するとフィードバック制御で運動が行われる。習熟するとフィードフォワード制御が優位になります。フィードバック制御に頼るのは学習の初期の段階です。
- ⑸ 練習量と達成度の関係を示す学習曲線は逆U 字型である。学習曲線は練習を重ねるにつれて伸びが鈍る形をとります。逆U 字型なのは覚醒レベルとパフォーマンスの関係です。
解説
正答は⑴です。運動学習には小脳が中心的に関与し、大脳基底核や運動皮質とともに、誤差の情報をもとに運動の指令を修正していく過程を担います。手続き記憶が確立するのは繰り返しの練習を経た後期の自動段階であり、初期段階ではありません。覚醒レベルとパフォーマンスの関係は逆U 字型で、高すぎても低すぎても成績が下がるため比例関係ではありません。課題に習熟すると結果を待たずに運動を組み立てるフィードフォワード制御が優位になり、学習曲線は練習を重ねるにつれて伸びが鈍る形をとります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成