アルカローシスをきたすのはどれか。
アルカローシスをきたすのはどれか。
- ⑴ 嘔 吐嘔吐では胃液の塩酸が失われて体内の酸が減るため、代謝性アルカローシスをきたします。低カリウム血症も伴いやすいです。
- ⑵ 飢 餓飢餓では脂肪の分解が進んでケトン体が増えるため、代謝性アシドーシスに傾きます。アルカローシスにはなりません。
- ⑶ 下 痢下痢では腸液に含まれる重炭酸イオンが失われるため、代謝性アシドーシスになります。嘔吐と方向が逆になる点が要点です。
- ⑷ 重症の喘息重症の喘息では換気が保てず二酸化炭素がたまるため、呼吸性アシドーシスになります。軽症の過換気とは逆の方向です。
- ⑸ CO2 ナルコーシス二酸化炭素ナルコーシスは二酸化炭素の蓄積が進んだ状態で、呼吸性アシドーシスの典型です。アルカローシスではありません。
解説
正答は⑴です。嘔吐では胃液に含まれる塩酸が体外へ失われるため、体内の酸が減って代謝性アルカローシスになります。飢餓ではケトン体が増えて代謝性アシドーシスとなり、下痢では腸液に含まれる重炭酸イオンが失われて同じく代謝性アシドーシスに傾きます。重症の喘息では換気が保てず二酸化炭素が体内にたまるため呼吸性アシドーシスとなり、二酸化炭素ナルコーシスもこれが極端に進んだ状態です。酸が失われるのか塩基が失われるのかで整理すると判断しやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成