作業療法における自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉患者への対応で適切な…
作業療法における自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉患者への対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 問題行動に対しては内省を促す。自分の行動を振り返って考えることが難しいという特徴があります。内省を促すよりも、望ましい行動を具体的に示す関わりが有効です。
- ⑵ 言葉を省略した短文で指示をする。言葉を省略すると意味が伝わりません。主語や順序を省かずに具体的に短く伝え、絵や文字による手がかりを添えます。
- ⑶ こだわりが認められた時は無言で制止する。無言で制止すると理由が分からず混乱や不安が強まります。見通しを前もって伝え、終わりが分かる形で示します。
- ⑷ 導入期には自由度の高い作業活動を用いる。自由度が高い作業は何をどうすればよいか分からず不安を招きます。導入期には手順が明確な構造化された作業を用います。
- ⑸ コミュニケーションの課題にはSST を用いる。場面ごとの適切な振る舞いを段階的に練習するSST(生活技能訓練)は、対人的なやり取りの課題に対する方法として適しています。
解説
正答は⑸です。自閉スペクトラム症では対人的なやり取りの理解が難しいため、場面ごとの適切な振る舞いを段階的に練習するSST(生活技能訓練)が、コミュニケーションの課題に対する方法として適しています。問題行動に内省を促しても自分の行動を振り返ることは難しく、指示は言葉を省略せずに具体的に短く伝え、絵や文字などの視覚的な手がかりを添えます。こだわりを無言で制止すると理由が分からず混乱しますので、あらかじめ見通しを伝えます。導入期には手順が明確な構造化された作業を用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成