統合失調症の作業療法で観察される患者の特徴はどれか。
統合失調症の作業療法で観察される患者の特徴はどれか。
- ⑴ 活動への関心が拡大する。陰性症状により関心や意欲はむしろ狭くなります。活動への関心が広がるという特徴は当てはまりません。
- ⑵ 作業工程で同じ失敗を繰り返す。認知機能の低下により経験から手順を修正することが難しく、同じ工程で同じ失敗を繰り返す様子が観察されます。
- ⑶ 複数の課題を並行して実施する。複数の課題を同時に進めることは注意の配分の負担が大きく苦手です。課題は一つずつ提示する配慮が必要です。
- ⑷ 他患者の活動の仕方に口出しする。他者へ働きかけるよりも、対人接触を避けて距離をとる傾向がみられます。口出しをするという特徴は当てはまりません。
- ⑸ 予定外の出来事を的確に対処する。予定外の出来事への対処は苦手で、混乱しやすくなります。手順を一定に保ち、変更は前もって伝えます。
解説
正答は⑵です。統合失調症では注意や記憶、実行機能といった認知機能の低下があり、経験から学んで手順を修正することが難しいため、作業の工程で同じ失敗を繰り返す様子が観察されます。活動への関心は広がるのではなく陰性症状によって狭くなり、複数の課題を並行して進めることは注意の配分の負担が大きく苦手です。他の患者に口出しするよりも対人接触そのものを避ける傾向がみられます。予定外の出来事への対処も苦手ですので、手順を一定に保ち変更は前もって伝える配慮が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成