アルコール依存症の離脱症状はどれか。
アルコール依存症の離脱症状はどれか。
- ⑴ 解離症状解離症状は記憶や意識、同一性がまとまりを失う状態で、解離症でみられます。飲酒の中断によって生じる症状ではありません。
- ⑵ 観念奔逸観念奔逸は次々に考えが浮かんで話題が飛ぶ状態で、躁状態に特徴的です。離脱症状としては挙げません。
- ⑶ 強迫行為強迫行為は不合理と分かっていてもやめられない反復行為で、強迫症の症状です。離脱の経過とは結びつきません。
- ⑷ 幻 視断酒後に現れる離脱せん妄では、小動物などの幻視と見当識障害が特徴的です。振戦や発汗などの自律神経症状に続いて生じます。
- ⑸ 思考途絶思考途絶は考えが突然途切れる統合失調症の思考障害です。アルコールの離脱症状ではありません。
解説
正答は⑷の幻視です。アルコール依存症の離脱症状は飲酒を中断してから数時間から数日のうちに現れ、手指の振戦や発汗、頻脈、不眠といった自律神経症状に始まり、進むと離脱せん妄として小動物などの幻視や見当識障害を伴います。幻聴が中心となる統合失調症と違い、幻視が目立つことが中毒性・代謝性の状態の特徴です。解離症状は解離症、観念奔逸は躁状態、強迫行為は強迫症、思考途絶は統合失調症でみられる症状であり、いずれも断酒によって生じる離脱症状ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成