橈骨遠位端骨折の術後に前腕から手関節の外固定を行った。外固定期間中の患肢への作業…
橈骨遠位端骨折の術後に前腕から手関節の外固定を行った。外固定期間中の患肢への作業療法で最も優先されるのはどれか。
- ⑴ 温熱療法腫れが残る時期に温めると血流が増えて浮腫を強める恐れがあります。この時期の第一選択にはなりません。
- ⑵ 母指内転位保持母指を内転位に保つと対立ができなくなり、母指の内転拘縮を招きます。母指は対立位に保つのが原則です。
- ⑶ 手指の屈伸自動運動固定されていない手指を自分で曲げ伸ばしすることで腱の滑りを保ち、浮腫と拘縮を防げます。骨折部に負担をかけない点でも優先されます。
- ⑷ 前腕回内外自動運動前腕から手関節までを外固定しているため、この時期に前腕の回内外を動かすことはできません。固定が外れてから行います。
- ⑸ ADL での積極的な使用積極的に使うと骨折部にずれを生じる恐れがあります。日常生活での使用は外固定が外れてから段階的に増やします。
解説
正答は⑶です。外固定の期間中に最も優先されるのは、固定されていない手指を自分で曲げ伸ばしする自動運動です。手指の腱の滑りを保ち、浮腫を減らして拘縮を防ぐことができ、骨折部に負担をかけません。前腕から手関節を固定しているため前腕の回内外の自動運動はできず、母指を内転位に保つと対立ができなくなり拘縮を招きます。温熱療法は腫れが残る時期には浮腫を強める恐れがあり、日常生活活動での積極的な使用は骨折部にずれを生じさせますので、外固定が外れてから段階的に進めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成